過去に捨てた大切なものを、おれは今、取り戻していた。
枯渇していた心の泉は、ほんの小さな穴が地面にできただけで。
泉の命を、取り戻していった。
溢れてくる水は、感情。
ほんの小さな皹が入るだけど、ぼろぼろと崩れていく仮面。
作り上げてきた強固な壁を突き破り、仮面まで剥がさせる紅蓮。
「死とは暗闇である。故に、底に沈めば全てが消える。」
初めて、怖く感じた言葉。
今まで何人もの人を、奈落の闇に葬った。
その中に、いずれは己も沈むのだと思えば、
あの熱く眩しい紅蓮にあえなくなるのが、怖くなった。
それだ。
完全に仮面を崩したことは。
「佐助?・・・如何致した?!」
「へ?・・・」
間抜けな声が出た。のどが震えていた。
目が熱くなった。あけていられなくなった。
ポタリと、乾いた地面に落ちたのは、
初めて取り戻した、涙。
意味不明な佐助文でしたw(をいw
リハビリリハビリ!!っと。
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